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司法書士 水谷英二の卓上レポート

債務整理と家計簿の大切な関係

書籍紹介

2023年9月26日

こんにちは。

名古屋市北区の司法書士、水谷 英二です。

多重債務などに陥り、債務整理をする際には、まず生活を立て直すことがとても重要です。そこでみなさんに強くおすすめしているのが、家計簿をつけること。債務整理に、家計簿が何の役に立つのか?と思われるかもしれませんが、実はとても大切な関係にあります。

 

なぜ家計簿をつけることをおすすめするのか

 

生活の立て直しのためには、まず現在の生活状況を把握することが必要です。それには家計簿をつけることが一番の近道となります。生活費の補填や、遊興費などのために借金を重ねて困っている生活を変えていくには、現在おかれている状況を、まずは冷静に判断し、自分にあった具体的な解決方法をさぐる必要があるのです。

 

借金を多く抱える人の家計簿の特徴

家族構成や仕事など、生活状況は人それぞれですが、家計簿の上では収入と支出がどのようになっているのかでその違いがあらわれます。多重債務などにより、借入先が複数にわたる場合は、平均的な家計に比べてお金の出し入れがかなり複雑になっているため、頭の中で整理するというのはかなり無理があります。入ってくるお金と出ていくお金を、まずは手書きでいいので書き出してみましょう。

 

法的解決の資料として

自己破産や調停などの法的解決をとる際に今の状況を第三者へ説明するには、日ごろのお金の出し入れを記載した家計簿が、一番説得力のある資料となります。また、裁判所に提出する自己破産などの申立書へも、家計の状況の記載を求められる場合があります。

 

家計簿をつけてみよう

家計簿をつけることが面倒だと思う方もいるかもしれませんが、目的を見失わず、記帳作業の負担を軽くするポイントを抑えながら、まずはチャレンジしてみましょう。

 

家計簿をつける目的

(1)収入と支出を管理する

お金は収入と支出という一連の流れがあります。家計簿をつけてこの流れをまずは大まかにつかむことが大切です。1円単位でただ記帳することが目的なのではなく、家計の「交通整理」を目的として取り組みましょう。


(2)必要な生活費を把握する

生活をするために欠かせない支出をつかみましょう。項目としては、住宅費や保険料など固定のものから、食費など変動するものまでありますが、しばらく家計簿をつけて集計することで、だいたいの流れを知ることができます。

(3)返済より、必要な生活費が優先することを再確認する

「借りたものは返さなくては」と、返済を優先させて必要な生活費を削り、さらに借金などまでするいわゆる「自転車操業」をしていたら、多重債務の生活から絶対に抜け出せません。家計簿をつけることで必要な生活費を明確にし、勤労などによる(借金以外の)収入から、必要な生活費を差し引いた分が、返済にあてることのできる金額だとまずは認識しましょう。

 

家計簿のつけ方のコツ

(1)最初から完璧に考えない。今の自分(家族)に必要最低限の項目でチャレンジ

立派な家計簿を購入しなくても、まずは手元のノートなどに「食費」「日常生活費」「その他」「ローンの返済」など4つほどの項目を書くことから始めても。生活での大まかなお金の流れをつかみながら、自分のやり方をいろいろ試してみましょう。

(2)まずは1か月つけてみる

月始めからでなくても、給料日など思い立った日からまずは1か月、始めてみましょう。買い物の際はレシートを必ず受け取り、1日のうち時間のとりやすいタイミングに記帳するようにします。

(3)集計をしてこそ、家計簿の意味がある

家計簿をつけていくだけでは、ただの作業になってしまいます。役立たせるためには、1週間、1か月、1年と集計をしたものをチェックし、収入と支出の流れを把握していきましょう。

(4)予算の立て方

しばらく家計簿をつけ、大まかな支出の流れが見えてくると、食費は4万円は必要だ、などと見当がついてきます。こうして「予算に基づいた支出」ができるようになると、気のゆるみも防ぐことができます。このように生活費を管理できるようになったことで「生活にハリが出て、自信を持てるようになり、心に余裕もできた」と話してくださる方もいらっしゃいます。

 

生活を取り戻すことが、借金の悩みの解決への第一歩

人間らしい生活をしてこそ、返済ができるようになります。生活費よりも借金の返済を優先させ、また別の借り入れ口を探すようでは全く意味がありません。順番を間違えないようにしましょう。「借金の状況もよくわからない」「複数から借入しており、混乱している」という方は、水谷司法書士事務所や、愛知かきつばたの会でもご相談をお受けしております。勇気をもって、解決の第一歩を踏み出しましょう。



(引用:書籍「被害者救済! サラ金なんか怖くない/愛知かきつばたの会」より一部引用)
司法書士 水谷 英二

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